20周年を迎えて
創立以来、料理研究家として心がけてきたのは、料理のレシピを依頼してくださる方、実際に料理を作られる方、その料理を味わう方、三者それぞれにとって「より良いことは何か」をとことん追求することでした。料理を取り巻く環境が、年々目まぐるしく変わるなかでも、より多くの方においしく、分かりやすく、長く作り続けられる料理を提案したいという思いを持ち続けてきました。
高齢化社会を迎え、ライフスタイルもさらに多様化するこれからの日本人にとって、健康を支える「自立した食生活」が、ますます大事になります。それを支えるのは、“家庭の料理”という日本の食文化です。料理研究家として、その一端を担わせていただいているという自負も生まれてまいりました。変化と成熟を続ける食の世界で、これからも少しでもその役に立ちたいという思いを新たにしています。 2018年4月30日記